咳嗽(咳、せき)は、気道の分泌物や異物を排除し気道内腔の閉塞や気道感染を予防する防御機能で反射性におこるが、随意的に誘発することもあります。通常は短期間で消失する場合が多いですが、長期にわたって持続したり軽減、増悪を繰り返す場合もあります。

一般的には

3週間未満を急性咳嗽

3週間以上8週間未満を遷延性咳嗽

8週間以上を慢性咳嗽

と考えています。

また、小児に関しては確定した定義はないようですが

2週間未満を急性咳嗽

2週間以上4週間未満を遷延性咳嗽

4週間以上 を慢性咳嗽

と考える傾向となってきています。

咳は一般的に悪者とされていますが、誤嚥による異物や細菌等の進入を防ぐ場合もあります。

咳自体が悪者ではなく、咳嗽を起こす原因疾患が問題となることが多いようです。

感冒後の咳嗽、季節性(アレルギー)の咳嗽、肺炎、肺癌、喘息、心臓の異常、マイコプラズマ、百日咳、結核、薬剤、随意的な咳嗽など原因は様々ですが、適切な診断、検査(呼吸機能検査による気道のダメージ、血液検査、喀痰検査、CT検査など)、治療により軽減することが多いです。