簡易型終夜睡眠ポリグラフィー検査(簡易型PSG)
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査(保険適用の場合3割負担の方で概算で約3500円です)です。寝ている間の無呼吸の回数や、いびき、血中の酸素濃度を記録するもので、ご自宅に機械を発送または持ち帰っていただき、検査をすることができます。検査は一晩中行います。結果は約1週間程度で分かります。
- 鼻センサー:呼吸状態の把握、いびきの有無
- 肺センサー:呼吸状態の把握、無呼吸の鑑別
- パルスオキシメーター:血液中の酸素濃度の測定
- 体位センサー:どの向きで寝ているかの把握、寝ているときの体の動きを把握
自宅で睡眠時に装着することで、睡眠中の・呼吸(閉塞性無呼吸、中枢性無呼吸、混合性無呼吸、低呼吸の鑑別)・呼吸努力の波形・鼻呼吸の波形・いびき・SpO2(血中酸素飽和度)・脈拍数・体位(仰向け、うつ伏せ、右向き、左向きを判別しそれぞれの睡眠状態を把握)・体動が分かります。
検査により一時間あたりの無呼吸低呼吸指数(AHI)とし数値化を行います。AHI5以下が正常、5~15が軽症、15~30が中等度、30以上が重症となります。
必要に応じ、精密検査を行い治療を行います。通常は閉塞性無呼吸(O-SAS)が多く、脳疾患や心疾患がある場合は中枢性無呼吸(C-SAS)である場合が多いようです。呼吸波形等によりこれらの鑑別が可能であり適切な治療の選択を行います。
また、体位による無呼吸低呼吸、いびきの判別も可能であり、睡眠時においての体位等のアドバイスも行っております。