花粉症(クリックしたら花粉症のページにとびます)

アレルゲン免疫療法とは

アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、病状を和らげる治療法です。従来でも注射によるアレルゲン免疫療法が行われていましたが週1回程度注射をするため患者さんの痛みや通院の負担も多大となっておりました。

しかし、舌下免疫療法ですと舌の下に液を滴下します。舌の下に保持したまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます。これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。

対象者および開始時期

スギ花粉症と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることができます。

そのためアレルギー検査の確定診断が必要となり患者さん自身による自己申告ではお受けできませんので予めご了承下さい。

花粉が飛んでる時期には舌下免疫療法を開始することができません。

従いまして7月初旬~11月末の間のみ新規での舌下免疫療法を開始し、それ以外の時期はお受けできません。

従来の飲み薬とはどう違うの

この治療の大きな特徴は、花粉飛散による症状を押さえるものではなく、花粉飛散による症状を予防するものです。既存の飲み薬は、スギ花粉で引き起こされる、くしゃみ・鼻水・鼻つまりの症状を一時的に改善させる対処療法のものでした。

舌下免疫療法は、事前に治療を開始してスギ花粉症の症状が出ないように予防するものです。なので、治療の開始は花粉の季節時に症状が出てから行なうのではなく、それよりも数ヶ月以上前から行なわなければなりません。予防薬といった認識が近いかもしれません。

副作用は

自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。また口内炎や口の中の腫れ、咽喉のかゆみなどの可能性もあります。詳しくは初診の際にご説明しますのでご安心下さい。

当院では

まずはアレルギー検査によるスギ花粉の確定診断を行い

お薬を取り寄せて1週間分の院内処方(最初の投与は院内で行い30分お待ちいただきます。そのため、お早めにご来院ください。)

1週間後にご来院頂き1週間分の院内処方

次回からは通常の診察形式で院外処方となり1ヶ月に1回ペースでの来院となります。

 

参考サイト

トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ